急に口を開けるのが痛くなって歯を抜いた話

一昨日くらいから急に，口を開けると左の奥の方が痛くなってしまいました。
ご飯を食べるために口を開けるとぐっと痛むのです。
親知らずが４本ともあるのはわかっていたのでそのうちの一本が暴れだしたようです。

２週間後の旅行で何も気にせずグルメ旅行を楽しみたいので，
瞬時に歯医者を予約して行ってきました。

約１５年ぶりの歯医者。
場合によっては歯を抜いてもらうかもしれないと思うとドキドキ・・・。

12：00に予約して，少し待って12：15。
「お待たせしました！」
登場したのは爽やかイケメンの新米っぽい歯科医さん。
まずは速攻でレントゲンを撮り，歯の様子を見てもらうと，
どうやら親知らずそのものが化膿してるわけではなく，
上の親知らずが生えて来たことにより，頬や歯茎部分に当たって傷ついて
それが痛みの原因になっているようでした。

対処は，単純明快。「歯を抜く。」
２週間後の旅行に支障が無いようにしたいと相談して，
急きょ即日抜いてもらうことになりました。

12：30。麻酔を2本打ってもらい，
早速抜きにかかるイケメン歯科医。
しばらく力をいれて引っ張ってくれるんだけど，なかなか抜けない。
口が小さいのと，歯が奥まっているせいですごく抜きにくいそう。
が，10分ぐらい3〜4種類の鉗子を使ってくれて，何とか抜けました。
かなりしっかりした歯が取れました。
が，何やら根本が少し欠けている模様。

元から歯が不完全だった可能性もあるから，とのことだけど，
レントゲンを再度撮ってかけらが残っていないか確認することに。
見た感じは何も残ってなさそう・・・。
念のため肉眼でも確認してもらう。

そこでしばらくして，上の人であろう恰幅のいいベテラン歯科医さん登場。
どうやら本当に抜き残しがないか確認してもらうことにしたようです。

ベテラン歯科医さん，レントゲンを見るなり「(抜き残しが)ありそうに見えるけどなぁ。」
そして抜いた歯を見るなり「あるじゃん！」
そこでベテラン歯科医さんにバトンタッチして，残りを抜いてもらうことに。
この時点で，診察終了の13：00。

しかし，長い闘いはここからでした・・・。
ベテラン歯科医さん，抜こうと試みて少しして，「なるほどなぁ・・・。」
どうやら相当抜きにくいみたいです；
まず場所が奥まっているのでまず手前に引き出さないと「見えない。」
さらに鉗子が歯に「引っかからない。」
少し大きな鉗子にするとそれで口の中がいっぱいになって「何も見えない。」
見えない，引っかからない，鉗子も大きくできないの３重縛りだったみたいで，
これをあらゆる鉗子を変えて試すが全然抜けない・・・。

何とか見やすくしようと歯鏡を奥に入れて横に広げるんだけど，
奥の方に入れると親知らずが擦れた傷に当たって涙がにじむ。
さらに口を広げすぎて若干口が裂け始める。笑

そしてとうとう，診察時間を大幅に過ぎてるからかさらに上の院長先生が覗きにくる。笑
そして院長先生が何やらアドバイスをくれて，その道具を取りに行こうとしたところで，
「あっ・・！」とベテラン医師。

診察時間を過ぎに過ぎて13：30。
医師２人，助手さん１人の３人がかりでの
長い抜歯がようやく終わりを迎えました。。。

お疲れ様でした，新米医師さん，ベテラン医師さん。そして私。。

なんやかんやで大変だった抜歯ですが，
医院自体は皆さんとてもコミュニケーションが取れていて，
助手さんも医師さんに恐縮することなくのびのび働けている様子で，
とても雰囲気の良い場所でした。

その後の抗生物質や痛み止めの処方についてや消毒についても，
とても丁寧に説明してくれました。

そしてこれとは別に，「虫歯（！）」も見つかったので，
「帰国したらゆっくり治しましょう。」という優しい（？）言葉も頂きました・・・；；
正直虫歯が一番ショックなので，
電動歯ブラシ買ってちゃんと歯磨きしよう，と思いました。。

ちなみにその医院の向かいにある調剤薬局も，
見た目はめちゃくちゃ古くて薬の期限大丈夫？って思いたくなるような所でしたが，
薬剤師さんは薬のこと詳しく説明してくれて，抜歯後のアドバイスもくれて，
とても丁寧に対応してくれる人でした。

そういった訳で，１５年ぶりの歯医者で
歯を一本失い，虫歯の診断を手に入れ，
痛みから解放されました。(今はまだ痛いけど)
これで安心して旅行に旅立てそうです。

そして帰ってからは虫歯治療生活がスタートすることになるのでした。。。

丁度パリのドラッグストアである「シティ・ファルマ」で歯磨き粉を買おうと思っていた所なので
これを機にデンタルケアにも力を入れていきたいと思います。。