どうも,かなっぺです。
少し間が空いてしまいましたが,JALのどこかにマイルで冬の奄美大島に行った2日目のダイビングからの続きです。
奄美大島旅行編は今回でラストです。
奄美大島のノネコ事情
ダイビングをした港の近くには,多くの野良猫がいました。
事前に調べて知っていたのですが,猫と奄美大島には一つの課題があるのです。
まず,野良猫が野生化したものをノネコといいます。
奄美大島では,絶滅危惧種の固有種「アマミノクロウサギ」などを,このノネコが襲ってしまうことが問題になっているのです。
環境省,鹿児島県,奄美大島5市町村は共同で,「奄美大島における生態系保全のための ノネコ管理計画」 を策定しました。
個体については、飼養を希望する者への譲渡に努め、譲渡できなかった個体 は、できる限り苦痛を与えない方法を用いて安楽死させることとする。つまり,アマミノクロウサギなど固有種の絶滅を防ぐという理由から、ノネコを3,000頭捕獲駆除、譲渡できなかった猫を殺処分するというものです。(どうぶつ基金HPより)
ただしこの捕獲頭数を定めるための調査が実地調査に基づいていない推測によるものだったり,猫の譲渡事業が積極的なものではないといった点が議論になっています。
また,この問題に対し奄美のさくらねこ計画が発足しています。
奄美大島のノラ猫に不妊手術をすることによって、ノネコの発生源対策を行い同島独自の在来生態系の保全に資すると共に、ノネコの減少をはかり、外で暮らす猫ゼロを目指します。
ノネコが野生化している問題も,元をたどれば人が持ち込んだことが原因です。そのせいで犠牲になる猫が一匹でも減るように祈っています。
ちなみに奄美で立ち寄った飲食店では「飼い猫には首輪をつけましょう!」というポスターが目につきました。ノネコと間違えて捕獲されてしまう恐れがあるためでしょう。
奄美の食材を使用した洋食店でランチ
お昼は奄美の食材を使用した洋食屋,「地産地消レストラン瀬里奈」で「奄美グラタン」を頂きました。
サイコロ状のものがターマン(田芋)と呼ばれるいもでほくほくで美味しかったです!
上に乗っている葉っぱはハンダマと呼ばれ,沖縄を中心に栽培されている植物です。鉄分やミネラルが豊富で「不老長寿の葉・血の薬」と呼ばれているそうです。
やはり奄美は本州にはない食材が目について楽しいですね!
奄美自然観察の森
昼食後,奄美の動物観察が出来ればと思い、奄美自然観察の森に行きました。
ガイドブックでは野鳥観察ガイドを頼めるとあったので電話して申し込もうと思ったのですが何度電話しても繋がらず。。
期待薄で行き,着いてみると,案の定人気が全くありません。
自然観察の森の冬は工事中
この看板の通り,冬の間一部区間工事をしているみたいでした。
出来ればHPにも載せといて欲しかったな。。
冬に行かれる際は人がいない可能性がありますので,事前に電話などして繋がるか確かめておくことをおすすめします!
ただ、一部の遊歩道は通行止になっていなかったので少し歩いて見ました。
ガイドブックによると,固有種のルリカケスなどが見られるとのことでした。
展望台からの眺め。一面森林に覆われているのがよく分かります。
ただ残念なことに,素人目に冬なのも加わってか,固有種の姿は全く見つけることができませんでした。
固有種を見たい場合は,夏にきちんとガイドさんに案内してもらうのが良いと思います。また,原生林で太古のままの森を歩いて見たい方は金作原原生林のツアーが人気だそうです。
金作原原生林探検+マングローブカヌーコース/観光ネットワーク奄美 - じゃらん遊び体験
夜行性のアマミノクロウサギなどを見るにはナイトツアーが良さそうです。
【2名以上】奄美自然観光ゾーン体験ツアー/マングローブ茶屋 - じゃらん遊び体験
今回は固有種を見ることができなかったのが心残りなので,また行った際には是非ツアーを申し込もうと思います!
ハブは1匹3000円,スネークハンターとしての副業も
ちなみにハブ注意の看板がありました。
ちなみにハブを捕まえると県が一匹3000円で買い取ってくれるらしく,スネークハンターとして副業にしている人もいるそうです。
スーパーに普通にハブ取り棒が売ってあって流石だなと思いました。笑
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大島紬村
森を後にして,大島紬村に行きました。
大島紬とは
大島紬(おおしまつむぎ)とは、奄美大島の伝統工芸品としてつくられる織物。
手で紡いだ絹糸を泥染めしたものを手織りした平織が特徴で,その繊細な折模様や軽さ,丈夫さなどから,フランスのゴブラン織り、ペルシャ絨毯と並んで世界三大織物と評されています。
その歴史は何と1300年と言われています。
名前だけは聞いたことがある方もいるかと思いますが,奄美大島の伝統工芸であることまで知っている方は少ないのではないでしょうか。
大島紬の柄
大島紬の柄の伝統的なモチーフは主に自然の草花です。
- 龍郷柄
(龍郷町HPより)
奄美を代表する古典柄で女性用として奄美に自生するソテツをデザインしたものです、ソテツの葉と実を幾何学模様で表現した大島紬の代名詞的存在です。
- 亀甲柄
(龍郷町HPより)
男物の小付け模様の代表で亀甲の形が縁起が良く男性の風格を一段と引立てるため結納返しの活用等で定評があります。その他、男性用模様は各々の工場作者により創作され多種多様な模様があります。
- 秋名バラ
(龍郷町HPより)
琉球の支配下にあった時代に、東シナ海に面した秋名(あきな)地区で編まれていた「サンバラ」と呼ばれる竹製のザルをモチーフにして作られた柄です。
実際に目で見てみるとその細かさに驚かされます。
大島紬村では資料館とショップが併設してあり,ショップでは1反200万円の最高級品の反物から,1000円前後の小物まで様々な商品が揃えられていました。
大島紬グッズは他の土産物屋にもちょこちょこ置いてありましたが,ここは間違いなく一番の品ぞろえでした。
私はこちらの西郷柄のキーケースを購入しました。
はぎれも売っていたので,それを購入して小物を手作りするのも楽しそうだなと思いました。
大島紬村近くの歩道にハイビスカスが咲いていました。冬でも咲くんですね。
ホテルカレッタのコースディナー
その後土産物屋に行ってお土産を買い,ホテルに戻りディナーです。
2日目の夜はホテルで洋食コースを予約していました。
こちらがメニュー。奄美の食材を使っているそうです。
前菜 真ダコのカルパッチョ
タコがこりこりとした食感でした。
ちなみにノリタケの食器が使用されていました。
そしてパンはおかわり自由でした。
スープ 蕪とアサリのポタージュ
あっさりとした仕立てのスープ。あさりの風味が良かったです。
魚 島の魚介のパピヨット
こんな感じで包まれてきました。これをパピヨットと言うのだそう。
プレートも温めてありました。
開くと魚,貝,キノコなどの野菜が。魚と貝の種類は失念してしまいました;
下のほうにおだしが溜まっていてバターを溶かしてつけて食べると絶品でした。
メイン スペアリブのコンフィと安納芋のピュレ
安納芋が甘めでまわりのソースが塩辛めでとても良い相性でした!
デザート ガトーショコラ&マンゴーアイス
すみません,写真撮り忘れてしまいました。でもこちらも美味しかったです。
以上,島の食材を使ったディナーコース,大満足でした!
ホテルカレッタでは他に和食のコースもありました。
旅行先ではなるべく現地の食材を使ったご飯を食べたいと思っていたので,この度の食事は大満足です!
奄美パーク
翌日は昼の便で帰る予定なので,朝に少しだけ奄美パークに行きました。
奄美の郷
展示や施設も新しく,分かりやすく理解することが出来ました。
旅の最初に立ち寄って,奄美を理解してから現地を回るのも良いかもしれませんね。
田中一村記念美術館
田中一村さん。ここで初めて知った画家なのですが,作品を見てみるととても素敵でした。
(奄美パークHPより)
いくつもの苦難に見舞われ、中央画壇とは一線を画したまま、遠い南国の地で最期を迎えます。(Naverまとめ bawagさんの記事より)
その才能が評価されたのは没後だそうです。
本の表紙のみの紹介になりますが,独特な画風です。
下の作品などは,ジャングルに憧れたルソーに通じるような印象を受けます。
また,南を目指したことから「日本のゴーギャン」とも呼ばれます。
他にも様々な作品が展示されており,初期の作品は水墨画や書などが多く,空間の使い方が巧みだなと思いました。
中期~後期に奄美に魅せられ,画像のような作品を残しています。こちらは奄美の鬱蒼とした自由な自然を大胆な構図で生き生きと描いていて迫力満点でした。
旅の最後に思いがけず素敵な画家の作品に触れることができ,感激でした。
帰路の空から見た奄美
後は帰宅するだけ,となり飛行機です。
最後に上空から奄美を見たいと思い,窓側を指定しました。
空から見てもきれいな海は絶景でした。
機内から動画を撮りました。
奄美大島を振り返って
以上,今回冬の奄美大島に初めて訪れたので3回に渡り記事にしました。
固有種などの自然と独特の文化・食生活が発達していて
日本なのに海外に来たような気持ちになれました。
また,冬でもダイビングやカヌーなどのアクティビティは楽しめましたし,
寒い本州を忘れ,人も少なくてゆっくりできてとても良かったです。
今回はどこかにマイル旅で4択で奄美に行くことになりましたが,
他にもバニラエアの就航により,タイムセールなどで格安で行くことが出来るようになったそうです。
航空券を探す際は比較サイトで航空会社をまたがって探すと効率が良いと思います。
ちなみに今度のGWも旅行に行く計画を立てているのでまた記事にしたいと思います!
それでは,ここまで読んでくださってありがとうございました!