Bathking in the sun.

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旅行,時事,ゲーム,テクノロジー等について思ったことを書いています。

色彩検定2級を受けました!

こんにちは!

今回はタイトルにある通り,色彩検定という資格試験を受けたのでその内容についてお話ししたいと思います。

色彩検定とは?

色彩検定とは,世の中のあらゆるものに関わる「色」について,色の基礎から配色技法によるイメージの表現,専門分野における利用まで幅広く学習し,身に着けることを目的とした資格試験で,公益社団法人色彩検定協会」が1990年から実施しています。

受検者数は累計150万人以上で文部科学省後援の公的資格です。

階級は1・2・3級とUC級があります。

UCとはユニバーサルデザインのことで,色覚の多様性に配慮した社会の実現を目的とした内容を学ぶというものです。

www.aft.or.jp

 

なぜ受けようと思ったのか

元々絵を書くことやきれいな色づかいに興味があったというのが最も大きな動機です。加えて,仕事で5S活動を推進する中で色による視認性や識別性の効果を知ったこともきっかけのひとつです。さらに,学生時代に色覚異常の知り合いが何人かいて,ユニバーサルデザインにも興味があったこともあります。

実は大学生の頃から受けたいと思っていたのですが中々実行に移せておらず,今回コロナ禍でおうち時間が増え,「受けるなら今しかない!」と思い立ち,受検に至りました。

 

どんな内容?

今回私が受検したのは2級です。各級の目安はこんな感じです。

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(画像はすべて色彩検定協会HPより引用)

また,2020年度の受験者データは以下のようになっています。

 

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デザインや美容の専門学校などでは受検が必修になっている所もあるそうです。

社会人でも商品の企画・製造・販売に関わる人やウェブデザインや住宅・建築関係などに携わる人が広く受検しています。

 

2級の出題範囲はこのような感じ。80分のマークシート方式で合格ラインは70%程度となります。

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検定料は1級:15,000円,2級:10,000円,3級:7,000円,UC級:6,000円となっています。
まぁまぁ高額ですが,学校や会社の補助制度などを利用できる場合もあるので,一度調べてみてください。社会人の方で,ベネフィットという福利厚生制度に加入している方なら検定料の10%がポイント還元されます。

 

勉強方法

3級をひとさらい

色彩検定3級の土台の上に2級の内容が構築されているので,まず,3級の内容を一通り学習しました。

3級の理解にはKindle Unlimitedで読み放題の『感性をみがく色彩検定3級』という本を読みました。

中身はこんな感じでビジュアル豊富でとても丁寧に分かりやすく解説してくれています。一般的に知っている用語や知識も多かったので,特にひっかかることなくスムーズに読み進められました。

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春・夏・秋・冬編と4つに分かれています。

公式テキスト

3級の内容をひとさらいした後,2級の公式テキストに取り掛かりました。

色彩検定では基本的に公式テキストに沿った内容が出題されるため,公式テキストは必須と考えた方が良いです。

解説も丁寧で分かりやすく,普通に読み物として面白かったです。 

 テキストの内容を暗記するために,ノートにまとめることと,『WordHolic』という単語帳アプリを活用しました。

このアプリは使い勝手がよく,とても役に立ったのでおすすめです。

www.langholic.com

JIS慣用色名

また,JIS慣用色名の暗記にはこちらの本やアプリ,サイトも参考にしました。

apps.apple.com

www.shinbo.org

 問題集・過去問

問題集に関して,私は2009年に購入していたものがあったのでそれとWebの情報を頼りに取り組みました。実践形式の問題に取り組むと取り組まないのとでは大きな差が出るため,どのような形であれ触れておいた方が良いと思います。

www.color-sense.com

配色技法

配色技法のトレーニング用に配色カードを購入しました。

これは2級受検に当たり必須ではありませんが,自分で配色を組み合わせたり,実際の色と比較してみたりと,モチベーションも上がるし色々と組み合わせを試すのが楽しく,配色に関する実践力アップを感じました。配色カードのおかげで楽しさが倍増したので,個人的にはおすすめです。 

日本色研 新配色カード199a

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勉強期間

実は私が受検に申し込んだのは試験の1カ月前でした。

まず1週間ほどで3級の内容をひとさらいし,その後2週間程で公式テキストの内容を暗記,最後の1週間で問題演習を進める,という順で取り組みました。

平日の通勤時などのすきま時間で電子書籍やウェブの単語帳アプリでちょこちょこ取り組み,週末前の金曜の帰宅前にカフェで小一時間程勉強し,週末に2~3時間ずつ取り組みました。

トータルの勉強時間は20~30時間程度でしょうか。

ややタイトな日程でしたが,コロナ禍で週末にほぼ予定がなかったのもあり,比較的自由な時間も取りつつ集中して取り組むことが出来ました。

週末に予定が多い方や忙しい方,コツコツ型の方は2カ月程前から取り組めばじっくりと取り組めると思います。

 

試験当日

持ち物は事前に届く受験票と本人確認書類,筆記用具,時計などで,受験票に記載されている受験会場に向かいます。

私はこの受検当日にしっかりとコンディションを整えることが大事だと思っているので,事前に当日の流れをしっかりとイメージトレーニンしていきました。

具体的には,まず受験会場の行き方を調べます。初めて行く場所なら,Googleストリートビューなどで駅からの風景などもイメージします。そして,会場のHPなどを確認して部屋のイメージやトイレ,休憩スペース,売店の有無などを確認しておきます。

電車の時間も事前に調べておきます。電車や乗り換えには余裕をもって,さらに会場には1時間前に到着するようにします。

それから,「前日から当日の試験時間まで」のスケジュールを決めます。

特に当日が昼食後の時間だったので,昼食時間と,眠気覚ましのコーヒーを飲むタイミングには注意しました。満腹で頭がぼーっとしてもいけないし,コーヒーを飲みすぎてもトイレの心配があるからです。これらを加味した上で,直前の総復習をしつつしっかりと睡眠時間を取れるようにスケジューリングしました。

当日はそのスケジュールに従って行動すればいいので,余計なことにエネルギーを使わずに落ち着いて行動できました。

 

結果

テスト終了後の感想としては,今回私は昨年度の過去問を解かずに挑んだので,解いていた問題集よりもかなり易しい問題が多かったです。

また,テスト終了後の解放感と達成感はとても心地よいものでした。

 

テスト終了後1~2時間ほどで,いくつかのサイトで解答速報が発表されます。

私が参考にさせて頂いたのはこちら。

東京と名古屋と博多と大阪で色のいろいろ、たのしく学ぶカラボ色大学®

答え合わせの結果,正答率は94%でした。マークミスの心配もありますが,合格率の目安が70%でしたので合格は間違いなくて一安心,と言う感じでした。
試験日から約1カ月で,色彩検定協会のHPに合格者一覧が速報として公開されます。
そして試験日から2カ月程で,合格証とカードが送られてきました。

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今回受検してみた感想

自分が興味のあることについての勉強だったので,終始楽しく,興味深く取り組むことが出来ました。その中で身近な色に対する知識が得られ,様々なものに対する見方が変わりました。
日常生活への変化としては,着る服や小物,インテリアなどの色選びが大きく変わりました。これまでは服など単品のデザインや色合いなどに注目していましたが,手持ちの服との相性や鞄,靴の色など,広い視野でトータルの配色イメージを考えるようになりました。

また,大学を卒業して以来,座学でしっかりと勉強に取り組んだのが久しぶりだったので,カフェや公共のフリースペースなどで勉強をするのもいつもと違う時間の過ごし方が出来,新鮮で充実していました。

今回の受検を通して学ぶ楽しさを再認識できたのもあり,今回受検して本当に良かったです!

 

この記事で色彩検定を初めて知って興味を持った方,前から気になっていて受検を迷っている方の参考になれば幸いです。

 

www.aft.or.jp