【東北旅行】2日目①:平泉
コロナ禍で外出自粛が続く中,今年のGWは旅行をできない状態だと思います。
こんな時だからこそ,昨年のGWに行った東北旅行の記事を作って懐かしみながら旅行気分を味わいたいと思います。
幸い,ブログにするつもりで細かい情報を残していたのでわりと詳細な記事が書けると思います。
この記事は1日目:仙台・松島の続きです。
2日目の前半は平泉です。
手持ちのパンフレットの中に行動した範囲が簡単に載っている地図がありました。
平泉駅から毛越寺,義経堂,中尊寺へと徒歩で巡り,周遊バスで平泉駅に戻ります。
平泉駅
平泉駅は落ち着いた雰囲気です。どこか京都の嵐山駅を思い出させます。
時はGW初日。にもかかわらずこの人手の少なさ。
毛越寺
平泉の目的は中尊寺金色堂なのですが,開門が8:30からなので先に『毛越寺(「もうつうじ」と読みます。)』というお寺を散策することにしました。
毛越寺は、岩手県西磐井郡平泉町に所在する、天台宗の寺院。現在の本尊は薬師如来立像。建築は平安様式。 境内は「毛越寺境内 附 鎮守社跡」として国の特別史跡、庭園は「毛越寺庭園」として特別名勝に指定されている。
広大な敷地に浄土庭園が広がっているそうです。
入り口から正面に見える本堂。枝垂桜が良いアクセントになっています。
右手に一面に広がる大泉が池。
あいにくの曇天ですが静かな水面に気が反射してとてもきれいです。
こちらは遣水(やりみず)と呼ばれる,山水を池に取り入れるための水路です。
ゆったり蛇行しており,平野を流れる川の姿を表現しています。
水底には玉石という丸い石が敷き詰められており,その跡のおかげで平安時代当時に水を引いていた道筋が分かり,当時の形のまま再現することができたそうです。
この遣水に盃を浮かべ,流れに合わせて和歌を詠む「曲水の宴(ごくすいのえん)」と呼ばれる平安時代の遊びが再現されて行われるそうです。毎年5月に行われます。
広い庭園が丁寧に手入れされており,とても素敵です。
この立石が毛越寺を象徴する眺めだそうです。
縁結びのお守りがかわいかったです。
正直,中尊寺に行く前の寄り道程度に考えていましたが,本当に行ってよかったと思います。
スタンプラリー ポンッ!
ちなみに東北電車旅にはたまたまチビノートを持って行ったのですが,
これが各所にあるスタンプラリーに最適!
地味に旅の楽しみになってくれたのでお勧めです。
動画だとより現地の空気感を感じられると思ったので,切り貼りしただけですが上げておきます。
道中も天国
毛越寺を出て次の目的地に歩く間もふとした池に足を止められます。
枝垂桜が散りかけ,桜の絨毯が出来ていて天国でした。
枝垂桜はピンク色が強くて花びらがひらひらしていてかわいいですよね。
どうみてもトトロの世界へつながっているトンネル。
そばに用水路が引かれていました。こちらは照井堰(てるいぜき)用水と呼ばれ,約850年前に開発された歴史ある疏水の一部だそうです。なんとあの毛越寺の遣水の水源にもなっているそう。
松尾芭蕉ゆかりの地 高館義経堂
続いては毛越寺から徒歩約20分の高館(たかだち)義経堂にやってきました。
平泉は,平安時代末期,兄頼朝に追われ落ち延びた源義経が最後を迎えた地です。
後に1683年に仙台藩主の伊達綱村が義経を偲んで高館に建てたのが義経堂です。
桜の散る石段を登っていくとそこにお堂が姿を現しました。
中に義経の木像が安置されていました。
そこから右側に目をやると北上川と束稲山の眺望が広がります。
あいにくの曇天ですが,天気のいい日は↓のような眺望が望めるそうです。
(義経堂HPより)
ここは,松尾芭蕉が,奥州藤原氏や源義経を思い,かの有名な名句を詠んだ場所でもあります。
その石碑がこちら。
『夏草や 兵どもが 夢の跡』
文字は松尾芭蕉直筆の筆記です。
三代の栄耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有。秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ形を残す。先高館にのぼれば、北上川南部より流るゝ大河也。(中略)「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と笠打敷て時のうつるまで泪を落し待りぬ。
義経堂の受付でこのような冊子を渡されました。
丁度この日からスタートしたよう。また来年以降近くを訪れる方はぜひ参加してみてください!
スタンプラリーポンッ!
静かな環境も相まって,世の無常を強く感じた時間でした。
中尊寺
続いて平泉の顔といっても過言でない,中尊寺へ。
中尊寺は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院。奥州三十三観音番外札所。山号は関山、本尊は釈迦如来。寺伝では円仁の開山とされる。実質的な開基は藤原清衡。
奥州藤原氏三代ゆかりの寺として著名であり、平安時代の美術、工芸、建築の粋を集めた金色堂を始め、多くの文化財を有する。
境内は「中尊寺境内」として国の特別史跡に指定されている。2011年(平成23年)6月26日、「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の構成資産の一つとして世界遺産に登録された。(Wikipediaより)
ここも敷地は広大です。
午後は花巻まで足を延ばす予定なので,お目当ての「金色堂」へ直進します。
ここも大木の数々。
ほどなくして金色堂の覆堂(おおいどう)が見えました。
金色堂を風雨から守るためのお堂です。中は撮影禁止でしたが,
このようなまさに金色堂と呼ぶに相応しい美しさでした。
教科書で見たものを自分の目で見れて感激です。
金箔の祠も美しいですが,夜光貝を用いた螺鈿(らでん)細工とよばれる柱の装飾もきれいでした。
(中尊寺HPより)
帰り道には
また,中尊寺を出て周遊バスを待つ間に近くに武蔵坊弁慶の墓がありました。
諸行無常を感じる平泉散策 東北旅行Part3 ~高館・中尊寺~
長くなったので前半・後半で分けます。
平泉は栄枯盛衰を感じられる素敵な場所でした。
2日目②:花巻編に続きます!