おすすめ映画・漫画【2020年2月】
お久しぶりです。
2019年後半から2020年1月の間にPrime VideoとKindle Umlimitedで見た映画・読んだ本,漫画を紹介したいと思います!
映画
『のぼうの城』 ★★★★☆
おすすめポイント:「知恵で戦う」
おすすめ対象:時代劇が好きな人
第29回城戸賞を受賞した和田竜による脚本「忍ぶの城」を、「ゼロの焦点」の犬童一心監督と「ローレライ」の樋口真嗣監督が共同でメガホンをとり映画化。主演は野村萬斎、共演に佐藤浩市、成宮寛貴ほか。舞台は武蔵国忍城(埼玉県行田市)。“のぼう様(でくのぼうの意)”と領民から慕われる城代・成田長親は、天下統一を目指す豊臣秀吉方2万人の大軍を指揮した石田三成の水攻めに、わずか500人の兵で対抗する。
ここ一年,これまで全く興味のなかった歴史物の面白さに気づき,『清須会議』,『大奥<男女逆転>』等を立て続けに見ました。本作もそのうちの一つ。
軍勢2万を誇る豊臣軍の水攻めにわずか500人の兵で籠城する。よくある逆転劇ですが,事実だと知りながら見るととても面白いです。
ちなみに実在した成田長親ですが,このでくのぼうキャラは脚色だそうです。良いエンタメに仕上がっていました。
本能寺の変の後の豊臣秀吉の成り上がりぶりが面白く描かれている『清須会議』もおすすめです。
男女逆転大奥という奇想天外な設定です。嵐の二宮くんの色気のある演技が見どころです。
『インセプション』 ★★★★☆
おすすめポイント:作りこまれた世界観
おすすめ対象:クリストファー・ノーラン作品が好きな人
ドム・コブは、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。
誰もが見る「夢」を題材にしています。夢の中の世界を自在に「設計」することができ,さらに他人の夢の中に「潜入」して他人の潜在意識を見たり,さらには書き換えたり・・・。わくわくするような世界観です。
一方で主人公は夢(理想の世界)と辛い現実との狭間で苦しんだり,リアルな心情も描かれています。
最後のワンシーンはかなり印象的であり,私は公開時に劇場で見て,終わってから皆で考察を巡らせた思い出があります。
レオナルドディカプリオと渡辺謙が共演している点も見どころです。
クリストファー・ノーラン監督作品は他にも『インターステラー』など人間の深い心情が良く描かれていてとても面白いのでおすすめです!
全くテイストの違う「夢」を題材にした作品
「気ままに夢見る機」で、『夢幻三剣士』の夢世界にやってきたのび太。ところが、そこは、妖霊大帝オドロームが率いる、妖霊軍に侵略されていた。伝説の英雄、白銀の剣士ノビタニヤンとなったのび太は、ジャイトス、スネミス、シズカールの三剣士と、魔法使いのドラモンとともに、立ちあがった。オドロームを倒して、夢世界を救うのだ。
「夢」を題材にしているという関連付けで,私の中で印象に残っているのが本作です。
インセプションとは全くテイストが異なりますが,子供の時に見てからずっと心に残っている映画です。
「気ままに夢見る機」では夢と現実を入れ替えれる設定があり,夢の世界が現実に,現実の世界が夢になります。この映画もそうですが昔のドラえもん映画は少し不気味な雰囲気があり強く印象に残っています。
ドラえもんの映画シリーズは2019年12月20日からPrime Videoに追加されています!
皆さんが好きなドラえもん映画は何ですか?下に私のおすすめ映画3本を載せておきます。久しぶりに見てみたり,お子さんがいらっしゃる方は一緒に楽しでみてはいかがでしょうか。
銀河鉄道で旅するという夢の設定。
生物の誕生から進化までをテーマにした壮大な話。
この映画の主題歌『さよならにさよなら』は名曲です。
『日日是好日』 ★★★★☆
おすすめポイント:樹木希林さんの演技
おすすめ対象:日常がせわしなく過ぎると感じている人
真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじ ゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶”を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨 拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っ ておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人 生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……
女優 樹木希林さんの遺作となった本作。
お茶の先生を演じる樹木希林さんの魂のこもった存在感は目に焼き付けておきたいものです。
「茶道」と言うと,「固い伝統の世界」「敷居が高い」というイメージが強いと思います。本作はそんなイメージを180度変えてくれます。
お茶というのは自然や四季を感じながら,丁寧に生きることを気づかせてくれるものだということを知れました。
映画も良いですが,原作の書籍も読んでいてとても気持ちの良いエッセイ本です。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 ★★★★☆
おすすめポイント:信じられないけどドキュメンタリー
おすすめ対象:パズル・頭脳戦が好きな人
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。 世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。 英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは――?!
※ややネタバレあり
イギリスが第二次大戦に勝利した要因が,暗号解読にあった。そして暗号解読のために開発された機械が,今のコンピューターにつながっている。
これが真実の物語というから事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。
暗号解読に成功したら終わりかと思いきや,解読に成功した事実を隠しながら徐々に戦況を有利に持っていき,自然に勝利を手にするまでが描かれています。頭ではわかっていても,戦争の勝利・終結のために,襲われるとわかっている船団をそのまま放置しておく,命を天秤にかけて計算する,ということは並大抵の精神の持ち主ではできないこと。
結果彼のおかげで戦争は2年早く終結し,1400万人の命が救われたといいます。
彼の功績は偉大ですが,その頭脳や情熱を戦争のために使わなければならなかった時代であったことは残念に思います。
また,イギリスでは戦時中,同性愛は犯罪だったというのも知りませんでした。
本
『本好きの下克上』 ★★★★★
おすすめポイント:良質なものづくりファンタジー
おすすめ対象:ハリーポッターが好きな人
目覚めると、そこは本のない異世界だった--活字中毒で本を偏愛する大学生・本須麗乃は、不慮の事故で命を落とす。それは、念願である図書館への就職が決まってすぐのことだった。気が付くと麗乃は、貧しい兵士の娘・マインとして転生していた。そこは、魔法を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が存在する異世界の街・エーレンフェスト。マインは、本があれば生きていけると自分を鼓舞する。ところが、識字率が低く印刷技術もないこの世界では、貴重で高価な本はお貴族さまのもの。兵士の娘では、とても手が届かない。どうしても本が読みたいマインは決意する。「本がなければ作ればいい」体力もない。お金もない。あるのは麗乃時代に読み漁った読書による膨大な知識だけ。果たして、マインは本を作ることができるのか!?マインの本を作る冒険が、いま始まる。
最近流行りの異世界転生物ですが,本作はその先駆けと言っても過言ではありません。
2013年に小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿され,2017年の第五部まで大人気のまま連載された作品です。その人気は「このライトノベルがすごい!」でも2017年から常に10位以内をキープ(2018年・2019年は1位)している程です。
作りこまれた世界観に入りこめる良質な異世界ファンタジーで,ハリーポッターを初めて読んだときの事を思い出しました。
かなりの長編で,私もまだ第二部のはじめまでしか読めていませんが,ゆるくずっと読んでいきたいと思わせる面白さです。
また,第一部は何もないところからもの作りをする楽しさが描かれていて,読むと思わず何かを作りたくなること請負いです。
2019年10月からテレビアニメもスタートしていて,シーズン1は完結済みのものがPrime Videoで見れます。シーズン2は2020年春に開始されますのでこちらも楽しみです。
『インベスターZ』 ★★★★☆
おすすめポイント:楽しく投資を知れる
おすすめ対象:投資って何だか難しそうと思っている人
お金って何だ?
創立130年の超進学校・道塾学園に、トップで合格した財前孝史。入学式翌日に、財前に明かされた学園の秘密。各学年成績トップ6人のみが参加する「投資部」が存在するのだ。彼らの使命は3000億を運用し、8%以上の利回りを生み出すこと。それゆえ日本最高水準の教育設備を誇る道塾学園は学費が無料だった!
「この世で一番エキサイティングなゲーム
人間の血が最も沸き返る究極の勝負……
それは金、投資だよ。」
『ドラゴン桜』で人気を博した三田紀房さんの作品。億単位の金額を中学生が扱うという現実離れした設定ではあるものの,投資をする上での心構えや人間心理を知るきっかけになります。
実用書と違い,読んで実際の投資の手法を学べるわけではないですが,投資は敷居が高いと思っている人が興味を持つには良いと思います。
ここからは余談ですが,漫画の最初に出てくる「投資に勉強は必要ない」という言葉は,極端ですが的を得ていると感じます。かくいう私も始めは練習してから始めようと,架空の資金で株取引をするシミュレーションゲームをしていました。そこそこ勝て,満を持して実際の証券口座で自分のお金を動かそうとすると,それまでと判断が全く変わる。実際に自分が稼いだお金を投じることの重みは判断をがらりと変えてしまうということを身をもって知りました。だからこそ,しっかりとした前準備より,まずは少額で実際にやってみることをおすすめします。そこで得られる経験値はいくら本を読んでも得られないものでした。
もちろんドラゴン桜もまだ読んだことない人はぜひ。
以上,最近見た映画・読んだ本(漫画)の紹介でした!
Kindle Umlimitedについては今回紹介した本以外にも大量の雑誌やタウン誌等を日常的に読めて重宝しています。
また見貯めた・読み貯めた作品がたまったら紹介したいと思います!