■ぶらんこ乗り/いしいしんじ
ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。
もういない、わたしの弟。
―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。
残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。
いしいしんじの本、友達に薦められて借りて初めて読みました。
久しぶりに小説を読んだからか、文章って、こんなにたくみに面白く書けるんだ、と改めて感動しました。
弟が書いた作り話がいくつも出てくるんですけど、それが全部ひらがなでまたなんとも言えない味を出してるんです。
その話も、本当かどうか実際調べてみるほど興味深かったです。
「大人が、心の中に大事にしまっている気持ち。」そんな表現がぴったりな気分になれました。
- 作者: いしいしんじ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: 文庫
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