【検証】結局どの暗記方法が一番効率が良いの?
どうも,かなっぺです。
4月から新生活になって,新しいことを覚える必要が出来た方も多いですよね。
学生ならテスト勉強,社会人なら資格勉強など,「暗記」が出来ればスムーズに進む事が沢山あります。
ところで,人が暗記をする能力の違いって,各個人の能力差だけなんでしょうか?
それとも「やり方」によって結果に差が出るものなんでしょうか?
やり方というと,効率の良い暗記法や勉強法などが色々と紹介されていますよね。
というわけで,今日は暗記のやり方によって結果に差が出るのか?を実際に検証していきたいと思います!
方法
暗記対象
今回の検証では,「犬種の名前」を暗記対象にしました。
情報は「みんなの犬図鑑」さんで紹介されている115犬種としました。
暗記方法
方法は一般的に知られている暗記方法,5種類です。
①手書きで1犬種ごとに7回ずつ書く。
②手書きで全犬種を1回ずつ書き,それを7周する。
③歩きながら声に出して覚える。
④語呂合わせや関連付けで覚える。
⑤手書きで全犬種を1回書き,それを1日1回,7日繰り返す。
①②⑤ではおそらく最も一般的な「紙に書く」という方法を採用しました。どれも7回ずつ繰り返すのですが,①では1犬種ごとに7回ずつ,②では全犬種を1回ずつ書くのを7周,⑤では②の7周を1日単位にしました。
また,そのほかに③の「歩きながら声に出す」は5感を働かせることで脳を刺激,④の「語呂合わせや関連付け」も記憶の形成に役立つとされています。
115犬種をあいうえお順に並べ,23種ずつ5グループに分類しました。
グループ①の23犬種です。あいうえお順なのである程度名前が絞れてしまいますが,それはどの条件も平等なので良しとします。
まず,ベース測定として何も暗記しない状態で解いた正解数を出します。
正解数は①2問,②5問,③5問,④4問,⑤3問でした。
では,順に暗記していきます。
暗記時間は①②⑤の書き物は一通り終わるまで,③④は①②⑤に合わせて約15分に設定しました。
暗記後は,5分間インターバルを置きます。その間はなるべく暗記した内容を思い出さないようにします。そしてテストです。
脳のパフォーマンスが一定になるよう,各グループの間には10分程小休憩を取りました。
実践
①手書きで1犬種ごとに7回ずつ書く。
このように7回ずつひたすら書いていきました。
始め紙を縦に使っていて,めちゃめちゃ効率が悪い使い方をしているのが分かりますね。笑
途中の「イングリッシュ~」地獄はやばかったです。早くも心が折れそうになりました。
やった感想としては,「手が疲れる」「気分は写経」「終わった後に達成感がある」でした。全部書くのに20分程かかりました。
②手書きで全犬種を1回ずつ書き,それを7周する。
続いては①と似ていますが,7回連続ではなく,全犬種を一通り1回ずつ書いて,それを7周します。
①と同じようなものかと思っていましたが,流れがある感じで書いてる間の修行感がありませんでした。時間も16分程で終わりました。
感想としては,「周回を重ねるごとに記憶が定着していくのが実感できる」「前後の流れでも記憶していく」という感じでした。
③歩きながら声に出して覚える。
とにかく部屋の中をぐるぐる歩きながら声に出して覚えます。
「歩き回るので眠くならない」というのが主な特徴でした。ただ,自宅ならよいですが「自習室など公共の場では出来ない」という欠点がありますね。
④語呂合わせや関連付けで覚える。
これを他のグループでしないように意識するのが大変でした。
関連の付け方は適当です。例にとると,「ビアデッドコリー」を覚える時には,「ビールを飲んで死んじゃったコリー」を想像したり,「ブリタニースパニエル」を覚える時は「ブリトニースピアーズに似てるな,前半はコードギアスのブリタニア帝国の方が近いな。」などといった具合です。
想像しながら関連づけていくので1周するのに時間がかかりましたが,「暗記している」というより,連想ゲームをしているような気軽な気持ちになりました。
⑤手書きで全犬種を1回書き,それを1日1回,7日繰り返す。
7日間かけてじわじわ覚えていく作戦です。夜仕事終わりに犬種を書いてる間,「あれ,私何してるんだろ・・・?」という気分に襲われましたが何とか毎日続けました。
結果
いよいよ結果発表です。
まず,「①手書きで1犬種ごとに7回ずつ書く」の結果。
正解数は10/23問でした。あれだけ辛かった「イングリッシュ地獄」の正答率が0%・・・。
次に「②手書きで全犬種を1回ずつ書き,それを7周する」の結果です。
なんと20/23問正解!書いた数は①と同じなのに大きな差が出ましたね。
では続いて「③歩きながら声に出して覚える」です。
正解数は21.5/23問!さらに好成績です!「狆(チン)」の漢字が書けなかったものを0.5点としました。
今回のようにカタカナ主体の場合は良いかもしれませんが,漢字が多い場合には少し弱い方法かもしれません。
次,「④語呂合わせや関連付けで覚える。」です。
なんと22/23問と1問しか間違えませんでした!
しかも「プチプラバンソン」を「バイソン」とした1文字のミスのみ!
ただこの間違いでわかる通り,「バイソンみたい」と覚えたものをそのまま書いてしまう「勘違いミス」に注意が必要そうです。
最後に「⑤手書きで全犬種を1回書き,それを1日1回,7日繰り返す」です。
結果の写真を撮り忘れてしまいましたが,6/23問と5グループの中で最低の結果となってしまいました。
覚えた後に日を空けて復習するのは良いとされていますが,覚える前から間隔をあけてしまうのはよくなさそうです。
長期記憶の検証
以上のことは短期記憶ですが,1週間後にもう一度テストをしてどれくらい記憶が定着しているのかを調べました。
また,各グループをさらに半分に分け,一方は3日後に一度復習をし,もう一方は復習をしませんでした。
その結果, 復習ありの群の正解数は11問中①4問,②9問,③7問,④9問,⑤1問で, 復習なしの群の正解数は12問中①3問,②5問,③5問,④2問,⑤5問でした。
全体的にかなり成績が落ちてますね。。悲しいかな,人は忘れる生き物のようです。
復習ありなしでの差は,⑤を除き復習ありの分は復習なしよりも正解数が多くなりました。⑤はそもそも覚えてないのであまり参考にならないかもしれません。
まとめ
結果を正答率にして表にまとめました。
以上の結果から,「効率の良い暗記方法は?」という問いには,
・紙に書いて覚える際は全体を何度も繰り返して,一気に記憶して復習を挟むのが一番効率が良い。
・歩きながら口に出した語呂合わせで関連付けて覚えるのも良いが,筆記の必要がある場合は漢字などに注意。
と答える事ができると思います。
以上,参考になりましたでしょうか?
何かを検証するのは楽しいのでまたやりたいですね。
ただし,これはあくまで今回私が検証した結果ですので,この方法で暗記して全然覚えれなくてテスト散々だった!という苦情は受け兼ねます。笑