歴史から学ぶ地震予測
日本で地震が多い理由
こちらが近畿の活断層です。
阪神淡路大震災でずれた断層は淡路と六甲あたりにあり,野島断層と呼ばれています。
こうしてみると近畿地方には断層が沢山あることが分かります。
これが日本が地震大国と呼ばれる理由ですね。
こんなにも活断層があるのは,太平洋沿いにあるプレートとプレートの境目,海溝が原因です。
プレートの境目やプレート際はひずみが生じやすく,地震が多発するのです。
今は活動期
プレートのひずみの蓄積具合に応じて,長期スパンで平穏期と活動期というのが存在します。
こちらが西日本の地震の活動期と平穏期を表したもの。
現在は1995年の阪神淡路大震災以降,活動期に入っていると考えられます。
実際,新潟の中越沖地震,東日本大震災,熊本大地震など,甚大な被害を及ぼす大地震がここ30年のうちに何回も起きています。
つまり,今後数十年は特に大地震に特に注意しなければならないと言えます。
全国地震予測地図
では,実際に大地震が起こる確率はどれくらいか。
これについては政府の地震調査委員会が地震予測地図を発表しています。
こちらは,「今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに見舞われる可能性」を日本地図に当てはめたものです。
特に関東地方や東海地方の太平洋側に面した地域では,首都直下型地震や南海トラフの巨大地震などが想定されていて,確率が高くなっています。
こちらが地震発生確率の高い上位5都市です。
南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ
南海トラフ地震が起こったとしたときに想定される各地の震度です。
今回の大阪北部地震の震源の真上が震度6弱で,この地図で言うと黄色の部分です。
こんなにも広範囲にあの規模の揺れが来る,さらにそれ以上の6強,7の地域もこんなに広く,いかに南海トラフの威力がすさまじいかが分かります。
そして太平洋のプレート境目で起こる地震には,もう一つ,注意しなければならないものがあります。
それが,津波です。
東日本大震災の犠牲者のほとんどが,地震そのものではなく,地震後に発生した津波にのまれたことによる水死です。
海岸近くに住む人は,特に津波による被害を受けないために,避難経路や防波堤の存在などを再確認しておく必要があります。
来るべき地震に備える
以上のように,日本という国にいる限り地震からは逃れられないと思った方がよさそうです。そして今後数十年,特にそのリスクが高まる活動期であることを認識しました。
今回の地震の比にならない巨大地震が,そう遠くない未来に起こると想定されています。
その日に備えて,過去の地震から学んでできる限りの対策をとる必要があります。
今すぐできる地震対策を下記に挙げました。
・家族同士の連絡手段・避難場所の再確認
携帯が使える状態ならこれ,使えない状態ならこれ,のようにパターンを想定して設定。
・非常時の行動のシュミレーション
先日の記事で話したように,安全確認→余震対策→非常時に備えるといった行動のシュミレーションをする。
・非常食,非常用持ち出しバッグの準備
用意するだけでなく,定期的なメンテナンスや置き場所の共有も大事です。
・家具・家電の地震対策グッズ
現在徐々にそろえているところです。
食器棚や冷蔵庫の扉が揺れで開いてしまわないようにストッパーを付ける。
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家具の転倒防止に。突っ張り棒とふんばる君をセットで設置すると効果が高いそうです。
パソコンのハードディスクやディスプレイ,テレビなどは耐震ジェルで転倒防止効果があります。
他にも,携帯ラジオ,カセットコンロなどもない場合は用意した方が良いと思います。
もちろん地震が起こらないのに越したことはありませんが,
来ないことを祈るだけれなく,
来た場合に備える心掛けが何より大切だと思います。
引用サイト一覧
今回の記事は下記のサイトから資料を引用させていただきました。
http://www2.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/equake/katudnso/index.html