Bathking in the sun.

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旅行,時事,ゲーム,テクノロジー等について思ったことを書いています。

最近読んで面白かった漫画

最近いくつか漫画を読みました。

今日はその中でも面白かった漫画を紹介します。

 「BRASTARS」という漫画です。

BEASTARS』(ビースターズ)は板垣巴留による日本漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて2016年9月8日発売の41号から連載中[3]。単行本は2018年2月8日現在、既刊7巻。肉食獣と草食獣が人のように生活・共存をしている世界を舞台にし、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの生活の様子を描いた群像劇となっている。(Wikipediaより)

 いわゆる動物が主人公の漫画です。

ですがコメディやほのぼの系ではなく,人間性(動物性)や様々な葛藤などを描いている作品です。

主人公はオスハイイロオオカミ,17歳の「レゴシ」。

大型肉食獣だが争いを好まず消極的で優しい性格。

世間では謎の肉食獣が学園の草食獣を食殺するという事件が起きる。

そんな中レゴシは演劇部に所属して裏方の美術として毎日を過ごす中,

偶然ドアーフウサギに出会い,初めて肉食獣としての自分の本能と相対する。

そして同時に,ウサギの「ハル」に対してのそれ以外の感情も芽生える・・・

という出だし。

私が面白いと思ったポイントをまとめると以下の3点。

①それぞれの動物の生態を織り交ぜながら共生する世界観

大型肉食獣から小型の草食獣までが共生するためには,どのようなルールが必要になるか。それらがしっかりと考え込まれていて,ありえない設定なのになぜかリアルに彼らの生活を感じることができ,世界観に説得力があります。

例えば

・高台に設置された小型草食獣専用の道,各種サイズが取り揃えられたトイレ

・「生態の時間」というのが1週間に1時間定められており,それぞれの種族の生態に適した環境で時間を過ごすことで体調を整える(オオカミなら月光,ライオンならひだまりの昼寝など)

②個性的で魅力あるキャラクターたち

地味で平和なくらしが性に合っているハイイロオオカミのレゴシ,

完璧主義で弱みを見せず,将来を約束されたアカシカのルイ,

いじめをものともせず立ち向かい,草食獣ながら強く生きようとするドワーフウサギのハル。

登場する動物たちみんなが個性的で魅力的で,彼らの行く末が気になってしまいます。

特に主人公のレゴシは不器用だけどまっすぐで,優しくて,でも肉食獣ならではの強さを持っていて,それ故に誤解も多くて,でも肉食獣の本能も同時に存在しているのは事実で。。

すっかりレゴシのことを応援している自分がいます。

 

③全種族共生というテーマの難しさ

当然ながら食肉はタブー視されている世界。

肉食獣は普段は理性的に生活していても,友達である草食獣に対しても本能的な衝動にかられてしまい苦悩する。

草食獣は常に狩られる立場であり,友達の牙や体格に本能的な恐怖を覚えてしまう。

異なる遺伝子を持つ者同士が互いに尊重し合い,共生する道を模索する様子は,人間界にも重なる部分があり,時々はっとさせられます。

 

方々での評価も高いようです。

・『このマンガがすごい!2018』のオトコ編で第2位に選出。

・第11回マンガ大賞にノミネート。

・累計発行部数は60万部を突破。

 

ここから1話試し読みができます。

BEASTARS|秋田書店

また,最近こちらのアプリで配信が開始されたようです。

BEASTARS(板垣巴留) - ピッコマ

作者のTwitterはこちら。ちなみに作者は刃牙の作者,板垣恵介さんの娘さんでないかと言われています。まだ20代前半とのことで,これからが楽しみです。

板垣巴留🐺BEASTARS(@itaparu99)さん | Twitter

 

余談:

最近行った美容院で漫画の話をしたら,美容師さんから普通に「漫画村」をすすめられました。。違法な漫画サイトがいかに違和感なく世間に浸透しているかを感じてしまいました。